センセイと一緒 ~feel.White~
村居さんは叫ぶように言い、校長に向かって頭を下げた。
校長は面食らった様子で村居さんを見ていたが、やがて写真を見ながら口を開いた。
「……この写真は、これで全てなのかね?」
「は、はい……」
「いかなる理由があっても、君のしたことは盗撮行為だ。ネガやパソコンのデータなどは確実に処分しておくように」
校長の言葉に、村居さんは背筋を強張らせた。
はい、と頷き一歩下がる。
「……これは私が預かろう」
言い、校長は写真を手早くまとめ、机の隅に置いた。
そして、尚哉に向き直った。
「さて、白崎君。村居君はこう言っているが……君の意見を聞こう」
校長の言葉に、尚哉は姿勢を正した。
いつもの穏やかな笑みを浮かべて、口を開く。
「……彼女を誘惑したのは、僕の方です」