センセイと一緒 ~feel.White~
その言葉に、横にいた村居さんが驚いたように目を見開いた。
そんな村居さんの視線の前で、尚哉は落ち着いた様子で続ける。
「……僕は10年間、彼女に想いを寄せていました。そして許されないことだと知りながらも、僕は彼女に想いを伝えました」
「……先生っ!?」
「僕が教師という立場だったため、彼女は断れず、僕たちは交際を開始しました。……だから悪いのは、全面的に僕の方です」
尚哉の言葉に、村居さんが首を振る。
しかし尚哉はひとつ息をつき、村居さんを見た。
「これが、事実です。彼女が僕を誘惑したのではありません」
「う……うそっ……」
「彼女は僕の被害者とも言える。彼女は悪くない。悪いのは僕です」
尚哉は真剣な目で村居さんを見つめ、言う。
村居さんは両手で顔を覆い、嗚咽した。
校長はそんな二人の姿を見ていたが、やがて重い口を開いた。