センセイと一緒 ~feel.White~
自分は……
尚哉のために何ができるのだろうか。
二人の未来のために自分に何ができるのか。
まずは親の説得だ。
しかし。
『多分、覚悟を見せないとダメね』
姉の言葉が脳裏に蘇る。
……覚悟。
何かを見せるしかない、のだが……自分に見せられるものは何もない。
今は受験勉強の真っ最中だし……。
……。
……。
「……そうだ!」
鈴菜ははっと顔を上げ、椅子から立った。
今の自分にできることはこれしかない。
鈴菜は部屋を飛び出し、1Fのリビングへと向かった。