センセイと一緒 ~feel.White~
夜。
夕食の後、鈴菜はダイニングテーブルで両親と姉に向き直っていた。
「……鈴菜。あれから、白崎先生とはどうなっているの?」
母親の言葉に、鈴菜はぐっと膝の上で手を握った。
母親を見つめ、口を開く。
「……白崎先生は、三学期から別の高校に赴任することになったよ」
鈴菜の言葉に、父親が目を見開いた。
驚いた様子で鈴菜を見る。
「ってお前、それ……お前との関係がばれて、飛ばされたってことか?」
「……」
鈴菜は唇をかみしめた。
……実際、そういうことになるのだろう。
「で、お前は? 何か処分はあったのか?」
「ううん、何も。……多分、先生が全部、被ってくれたんだと思う……」
鈴菜の言葉に、両親は顔を見合わせた。