センセイと一緒 ~feel.White~
夕凪のような美しい瞳によぎる、熱情と切なさ。
その瞳に鈴菜は息を飲んだ。
「さぁ、話してください、森下さん」
「……せ、先生っ?」
「黒瀬先生との関係について。……もう僕たちは、隠すような関係ではないでしょう?」
尚哉はどこか甘い声で鈴菜の耳元に囁く。
甘い声、甘い瞳、甘い香り……
鈴菜はなすすべもなく尚哉を見つめていた。
「か、……関係、って……」
「おや、忘れましたか? 僕たちはもう無関係ではないと、そう言ったはずです」
「……っ」
「あの体育館の裏でね。忘れているなら、思い出させてあげましょうか?」
言葉とともに。
鈴菜の唇に尚哉の唇が重なった。
……あの時とは違う、奪うような口づけ。
尚哉の唇が鈴菜の唇を割り、深く口づける。
その激しさに呆然とする鈴菜を、尚哉は強く抱きしめた。