センセイと一緒 ~feel.White~
「K大に受かったら、尚くんとのことを認めてって、親に言ったの」
「……鈴菜……」
「親は受かったら、認めるって言ってた。だから私、絶対にK大に受からなければならないの」
「……」
「でも今の私の成績じゃ、死ぬ気でやらないと受からない。……だから……」
鈴菜は言い、ポケットからそっと携帯を取り出した。
目を見開く尚哉の視線の先で。
鈴菜は尚哉のアドレスを表示し、……それを削除した。
「……鈴菜っ……!」
尚哉は驚愕の目で鈴菜を見つめる。
鈴菜はパタンと携帯を閉じ、少し笑った。
「……こうでもしないと、連絡したくなっちゃうから」
「……っ」
「私、頑張るよ。尚くんとの未来のために」