センセイと一緒 ~feel.White~




尚哉の言葉に、鈴菜は大きく頷いた。

……未来への約束。

この約束があれば、自分は頑張れる。


――――お互いを信じる力。


尚哉と恋を始めてから、鈴菜が知った大切なもの。

きっとここで、自分たちはもう一度出会うだろう。


鈴菜は空を見上げた。

……春はまだ遠い。

けれどこの冬が終われば、春が来る。

そして春が来たとき……

自分たちはかけがえのない絆を手に入れるだろう。

鈴菜は小さく息をつき、そっと目を伏せた。



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