センセイと一緒 ~feel.White~



そして年が明け、1月。

始業式があった日の昼休み。

鈴菜は和泉とともに、教室で弁当を広げていた。


「……まさか出戻りとはね~……」

「……」


あれから。

K大受験に切り替えた鈴菜は、再びB組に戻ることになった。

担任はもちろん柊史だ。


「もちろん、あたしは歓迎だよー。これで再び、鈴とめくるめく愛の日々が送れるわけだからね~」

「……」

「あ、ごめん、今のナシで。夜道で刺されたくないしね~」


――――誰に?

と内心でつっこみながら鈴菜はほうじ茶を一口飲んだ。

弁当をつつきながら、教科書を広げる。

センター試験まであと1週間。

もう時間がない。


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