センセイと一緒 ~feel.White~
「……っ、ぁあっ……」
喘ぐ鈴菜の背を尚哉はさらに強く抱きしめる。
……もう二度と離さない、とでも言うかのように。
鈴菜は唇を受けながら、胸が引き裂かれるような気がした。
『あの人以外の女性は、僕にとっては女じゃない』
『僕にとっては動物や虫と同じレベルです』
尚哉にとって……
自分は一体何なのだろうか。
こんな風に、口づけて抱きしめるのは……
やはり遊びなのか……それとも、好きな人の身代わりなのか?
「……っ、ぅうっ……」
哀しみが胸に広がり、それは涙となって目尻に溢れた。
……耐えられないぐらいに、哀しい。
やがて唇がそっと外され、尚哉の両手が鈴菜の頬を包んだ。
泣き出した鈴菜の目尻を指先で拭い、じっと見つめる。