センセイと一緒 ~feel.White~
「そういえば、鈴はK大のどこを受けるの?」
「人文の予定だけど?」
「人文かー。……って確か、白崎先生ってK大の人文を出てたような気がするよ?」
「え、そうなの?」
鈴菜は驚き、眉を上げた。
……知らなかった。
驚く鈴菜に、和泉はニヤニヤ笑いながら言う。
「確か兄貴がそんなこと言ってた気がするよ~。……だから人文なワケ?」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
「ま、いいけどね。やっぱ運命だね、こうなると」
楽しげに和泉は笑いながら言う。
確かに運命のような気もしなくもない。
鈴菜は弁当を食べながら、教科書に目を走らせた。