センセイと一緒 ~feel.White~
「どうして、泣くのですか……」
尚哉の瞳によぎる、苦しげで切なげな光。
……沖縄で見た時と同じ瞳。
その瞳に、鈴菜は胸がキュッと痛むのを感じた。
尚哉は真剣な目で鈴菜を覗き込み、言う。
「黒瀬が好きだから、ですか?」
「……え……」
「それとも……いや、まさか、な……」
尚哉は軽く首を振り、もう一度鈴菜の目尻を指先で拭った。
鈴菜は心の奥底から何かが湧き上がってくるのを感じた。
それに押されるように、口を開く。
「……先生っ……」
「……?」
「先生にとって、私は何ですか?」