センセイと一緒 ~feel.White~
「……おれはね。君を他の誰にも渡すつもりはないよ。一生ね」
「尚くん……」
「君が成人したら、おれは君と結婚する。先に言っておくよ?」
尚哉は言い、鈴菜の頬にそっと口づけを落とした。
……優しい唇。
鈴菜はその感触に、心の中がほわっと温かくなるのを感じた。
「もちろん、君は学生だからね。そこのところはおれもちゃんと考えるから安心して?」
「……うん」
鈴菜は頷き、尚哉を見上げた。
……夕凪を映したかのような、穏やかで優しい瞳。
見ているだけで吸い込まれそうな、その瞳。
あの出会いの日から……
長い別離を経て、再び絡み合った二人の運命。