センセイと一緒 ~feel.White~
鈴菜の言葉に、尚哉は目を見開いた。
……じっと探るように鈴菜の瞳を見つめる。
鈴菜は尚哉を見つめたまま、続けて言った。
「先生には好きな人がいる。それは私も知っています。……私は先生の好きな人に似ているんですか?」
「……っ」
「私は、……好きな人の身代わり、ですか?」
言いながら胸が引き裂かれそうに痛む。
涙を滲ませ言った鈴菜に、尚哉はもう一度唇を寄せた。
……愛おしむような優しい口づけ。
その優しい感触にさらに涙が溢れる。
――――そんな鈴菜を。
尚哉は突然、物凄い力で抱きしめた。
ぎゅっと抱きしめ、掠れた声で耳元に囁く。
「……もう、駄目だ。耐えられないっ……」
その、呻くような……魂を絞り出すような声。
鈴菜は驚き、思わず声を上げた。