センセイと一緒 ~feel.White~
勉強合宿から帰って来た日の夜。
鈴菜はベッドの上に転がり、尚哉の言葉を思い出していた。
……桜羽大祭。
幼い頃に両親と何度か行ったことはあるが、高校生になってからは行ったことはない。
しかし……なぜ、桜羽大祭なのか?
以前、歴史研究会で尚哉が桜羽能を奉納したというのは聞いたことがあるが……。
それと何か、関係があるのだろうか?
「……うーん……」
そして……
全てを話す、と言っていた尚哉。
鈴菜は尚哉が何を話すつもりなのか、まるで想像がつかない。
能に関係することなのだろうか、それとも尚哉の好きな人に関することだろうか。
……わからない。
けれど。