センセイと一緒 ~feel.White~




後半は寂しさと喪失感に耐えながら、ひたすら相手のことを想い続けるという深い愛情がテーマとなっている。

ちなみに、昔は形見を身に着けると想う相手とひとつになれると信じられていたらしい。


鈴菜はパンフレットを読みながら、沖縄で尚哉に聞いた話を思い出した。


『叶わぬ想いというのは、いつの世も存在します。前に話した『井筒』もそうです。あれは実は、続きがあるんですよ』


……こういうことだったのか。

なるほどと鈴菜は思いながらパンフレットから顔を上げた。

どうやらそろそろ始まりそうだ。

背筋を伸ばし、鈴菜は舞台に視線を投げた。



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