センセイと一緒 ~feel.White~
尚哉の感情が鈴菜の心に体越しに流れ込んでくる。
……心からの言葉。
きっと、何年も……
尚哉は思い続けていたのだろう。
鈴菜はぼうっとしたまま、尚哉の腕にそっと手を伸ばした。
――――思い出した過去。
そして、現在……。
バラバラだったそれらが、鈴菜の中でパズルのピースのように嵌まっていく。
尚哉がなぜ、桜羽大祭に来てほしいと言ったのか……
なぜ八坂神社の脇を通るたびに、切ない気持ちになったのか……。
まだ衝撃が大きすぎて心の中が整理できていない。
けれど。
きっとこれは思い出さなければいけなかったことだ。
……そんな気がする。
鈴菜は目を瞑り、尚哉の腕の中で大きく息をついた。