センセイと一緒 ~feel.White~
ははと笑った鈴菜の横で。
尚哉がくすっと笑った。
「でも正直言うと、おれは君に思い出してほしい気持ちが半分、思い出してほしくない気持ちが半分、て感じだったかな」
「え、何でですか?」
「君がおれのことを思い出した時、どう思うか。それが怖かった。でも……」
尚哉は言いかけ、足を止めた。
鈴菜に向き直り、真正面から鈴菜の顔を覗き込む。
その真剣な瞳に、瞳に宿る熱情に、鈴菜は息を飲んだ。
「あの時、……体育館の裏で君にキスした時から、もうこうするしかないって思ってた」
「……」
「たとえ君が思い出しても、それでおれを拒否しても。おれの気持ちは変わらない。……今更もう、変わりようがない……」