センセイと一緒 ~feel.White~
尚哉の言葉とともに。
鈴菜は肩を掴まれ、引き寄せられた。
背に回った尚哉の腕が、鈴菜の腰を強く引き寄せ、折れんばかりに抱きしめる。
……嵐のような抱擁。
突然のことに目を見開く鈴菜の耳に、掠れた声が忍び込んできた。
「……君が、好きだっ……」
魂を揺さぶる、その声。
……その、魂を絞り出すかのような、声……。
鈴菜は尚哉の腕の中で、呆然とその言葉を聞いていた。
「ずっと、ずっと好きだった! ……10年前から変わらない。気が狂いそうなほどに君が好きだ!」
尚哉は抱きしめる腕に力を込めながら、熱を帯びた声で囁く。
その熱に。その、切なさに……
鈴菜は心も体も溶けていきそうな気がした。
「この先もきっと、おれには君しか見えない。……おれは君以外、いらない……」
「……っ」