センセイと一緒 ~feel.White~
いつかの尚哉の言葉。
まさに今、尚哉はそれを実行しようとしているのだ。
体を強張らせる鈴菜の髪を、尚哉は優しく撫でる。
「安心して。学校ではちゃんと先生として接するから。……学校では、ね」
「……っ」
「でも、おれがそのつもりでいることだけは、忘れないで。……忘れさせるつもりはないけどね?」
笑いながら尚哉は言う。
鈴菜は尚哉の腕をぎゅっと掴み、その言葉を聞いていた。
そんな鈴菜の頭上で、尚哉はひとつ息をつき、言う。
「……おれが君を想うほどには、君はおれを好きじゃない。それはおれもわかってる」
「……先生……」
「あんなことをしたわけだしね。君がそう思うのも無理はないよ」