センセイと一緒 ~feel.White~



「森下さんの第一志望はN大の人文社会学科ですね。今の成績なら大丈夫だとは思いますが、この大学にはセンター入試の制度もあります」

「センター入試?」

「センター試験の結果が良ければ、それで合格とみなすという制度です。この場合、入試を受ける必要はなくなります」


尚哉の言葉に、鈴菜は首を傾げた。

……ということは、センター試験が実質入試となるわけなのだろうか?

と考えた鈴菜に、尚哉が口を開く。


「僕個人としては、センターも受けておくことをお勧めします。受験の機会は多いほどいいですからね」

「なるほど……」


ふむと鈴菜は頷いた。

確かに機会は多いほどいいかもしれない。

頷く鈴菜に、尚哉は手元のファイルから何かを取り出して鈴菜の前に置いた。


「これは、センター試験の案内です。どうぞ」

「ありがとうございます」

「こちらに書いてありますように、出願期間は10月1日から14日までです。学務課のカウンターに代金と一緒に申込書を提出してください」


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