センセイと一緒 ~feel.White~




言いながら、尚哉は出願期間と代金のところにペンで丸をつけた。

こういうところは、尚哉はとても丁寧できめ細かい。

わかりましたと言った鈴菜に、尚哉は少し笑った。


「ところで。今日は確か、森下さんが当番でしたね?」

「あ、はい」


学級当番は日単位の持ち回り制で、クラスの雑務や教材の運搬を手伝ったりする。

今日は鈴菜が学級当番だ。


「5限の授業で使うものがあるので、お手数ですが、授業の前に社会科準備室に来てもらってもいいですか?」


今日の5限目は日本史だ。

鈴菜は頷いた。


「はい、わかりました」




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