センセイと一緒 ~feel.White~



尚哉は少し唇を外し、囁くように言う。

鈴菜はぼうっと尚哉の端整な顔を見つめていた。


「君の唇はおれが想像していた以上に柔らかいし、君の体はおれが思っていたよりずっと華奢だ」

「……っ」

「今の君をもっと知りたい。離れていた間に君がどう変わったのか。……今の君の、全てを知りたい……」


言い、尚哉は再び口づけた。

鈴菜の後ろ髪に指を差し込み、ぐいと引き寄せて深く口づける。

舌先が鈴菜の唇を割り、唇の形を確かめるように撫でていく。

情熱的で熱い口づけに、鈴菜は頭の芯がぼうっとしてくるのを感じた。

……何も、考えられない。

二人の唇の間から、甘く透明な液体が流れていく。


「……ぁあっ……」

「……可愛い声だね、鈴菜。でもあまり声を出すと、危険だよ? ……君の身がね?」


――――唇が外された後。

鈴菜はぐたっと尚哉に寄りかかった。

こんなに容赦ないキスをされたのは初めてだ。



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