センセイと一緒 ~feel.White~
「確か村居って言ったかな。白崎先生のことを事細かにチェックしてるらしいよ。白崎先生も明らかに雰囲気変わったからね」
「……」
「相手が誰かってまでは気付いてないみたいだけど。ちょっと病的な感じらしいから、気を付けた方がいいよ?」
鈴菜は和泉の言葉に背筋を強張らせた。
あの勉強合宿の夜の、二人の姿が脳裏に浮かぶ。
『先生はずっと、辛そうに……寂しそうにしてる。あたし、見てたからわかるんですっ!』
村居さんの言葉。
きっと村居さんは鈴菜が思うよりずっと深く長く、尚哉を愛していたのだろう。
それを思うと、胸の隅がズキンと痛む。
「……わかった。ありがとね、和泉」
鈴菜は言い、ノートに視線を戻した。