センセイと一緒 ~feel.White~
と、鈴菜が言った時。
鈴菜の携帯が光り、メールが届いた。
この時間だと……尚哉だろう。
目を輝かせ携帯を手に取る鈴菜を、姉は横目で楽しそうに見る。
「あら、カレシ?」
「……っ、お姉ちゃんっ?」
「バレてないとでも思ってたの? この頃、土曜になると出かけていくし。毎晩メールしてるし。いいわね~、青春だわね~」
姉は鈴菜の肩を突きながら面白そうに言う。
鈴菜はそんな姉の視界から逃れるように、こそっと携帯を開いた。
……内容はいつものおやすみメールだ。
鈴菜はそのまま返信メールを打とうとした。
……が、その時。
横から鈴菜の携帯の画面をちらりと覗いた姉の目が、驚愕で見開かれた。
「……白崎 尚哉?」
その固い声に、鈴菜は驚き姉を見上げた。
姉は鈴菜の携帯に表示された尚哉の名前をじっと凝視している。