先輩へ… 16年後のラブレター
駐車場を出て歩き始める。

途中のコンビニでおにぎりを購入。

そして、まっすぐ進むと花火大会のメインの会場なのだけど…

左へ曲がった。

「ママ!そっちじゃないよー」

子どもたちは、曲がったことに驚いた。

「あのね、こっちからでもよく見えるのよ。あっちは人がいっぱいだから、迷子になっちゃうよ。」

そう言って、そのまま進む。

すると、その先には…

水野先輩の家がある。

正確には、公共の施設がある。

そこの駐車場を、一般観覧席として解放するとチラシに書いてあった。

確かにあの場所は花火がよく見える場所。

そして、なかなか一般の人には入りにくい場所。

入り口には守衛のオジサンもいる。

先輩とお付き合いしていた頃は普通に入って行ってたけど、今はそうじゃないし。

16年ぶりに、そこの門を入った。
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