先輩へ… 16年後のラブレター
そうこうしているうちに役員になり1年が経とうとしていた。

私はもう1年会計をやることになり、また役員選挙で演説をすることになった。

演説の時には立候補者の演説と、その応援者の応援演説があった。

生徒会の担当の先生に、応援演説を誰に頼むか聞かれ、私は迷わず水野先輩にお願いしたいと答えた。

先生も了承してくれて、水野先輩にお願いしに行った。

「私の応援演説をお願いします。」

それを言うのにもすごく緊張した。

水野先輩は引き受けてくれて、無事に演説と選挙が終わった。

・・・ということは、先輩たちは役員の任期満了で、私と水野先輩の生徒会役員という関係も終わってしまった。

ますます会う機会が減ってしまった。

そして、季節は秋から冬へ、先輩の卒業式の日がだんだん近づいてきた。
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