☆彼女は妄想中☆
「あっ、そうだ!?陽君ママ!」
「えっ・・・・」
「今度の親睦会、玉谷コーチを車で乗せて行ってくれる?」
親睦会・・・つまり保護者とコーチの飲み会だ。
玉谷コーチと聞いて内心嫌で嫌で仕方なかった
だってあの人口は悪いししつこいし最悪なんだもん
「い・・いいですよ・・」
でも先輩ママ達の命令を聞かない訳にもいかず、承諾するしかない
「あっ・・終わったみたい♪じゃあ陽君ママ、玉谷コーチの事よろしくね!」
「はい・・・・」
せっかく佐上コーチを見ながらいい気分だったのになにもかもぶち壊された気分だ
憂鬱な気分のまま陽のエナメルバックを手にして、車の前で待っている陽のところまでゆっくりと歩きだした
「陽ママ?」
「あ・・・佐上コーチ。」
しょぼくれて歩く私の前に汗を拭く佐上コーチがいた
「どうしたの?元気ないね?」
「あっ、いえ・・今日もお疲れ様でした。」
「そうだ!!陽ママ、今度の親睦・・・」
「送迎なら今言われました。玉谷さんですよね。」
せっかく佐上コーチと話してるに口調は明らかにトーンが下がってしまう
だってそのくらい玉谷コーチが嫌なんだもん!!