貴方の彼氏も奪う。
保健室。

唯一信用できる人がいる。

『たっくーん』


ひょこっと廊下から顔を出しながら呼ぶと


「お」

たっくんがこっちに視線を移してくれた。


がらがら。

保健室のドアを開けて中に入ると


「今日はどうした?」


『んーと…遊びに来ただけー』


「俺、仕事中なんだけどー」


『どーせ暇でしょー?』


見慣れた保健室を少し歩いてベッドに腰掛けながら言う。


「暇じゃありませーん」


とか言いながらたっくんは漫画を読んでいる。
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