冷淡な旦那様
ここは半端じゃ無いほどの
セキュリティーのしっかりした
マンションなので、
玄関のチャイムが鳴る事は、
めったにありえない。


私は玄関に行くと、
ホステスだろうと直ぐに判る
格好の女性が立っていた。


「あの??健様は?」


「何だ!!!」


私が女性の応答をする前に、
健さんが言ってきた。


「後をつけたの。

だって貴方みたいな
お金持ちの人の家を見たく。」


「どうして入った!!!」


「貴方が入った後、
他の人が出てきたので、
簡単に入れたわ。」


「50階以上の階に来るには、
専用カードが無いと無理な筈!!」


「管理人さん?みたいな人に、
ちょっとお願いをしたんだ。」


女性の人はニヤッと笑い、
札束を胸元から見せた。
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