二度も三度も…
ほら、彼女はまた笑い

「ええ、今は浮気相手です」


ハッキリと私に言ってきた


この女が聖の浮気相手か…


「ねえ、花の香りのする香水もってる?」


「花の香り?ああ、ラベンダーの香水ですね」


手首を寄せて香りを確かめる彼女
また、その仕草がイライラすら


「キスマークも?」

「ばれちゃいました?」


ばれちゃいました?!
やっぱりワザとやったんだ


「あそっ、もう十分よ」

「ね、先輩早く別れて下さい、私だっていつまでも浮気相手じやぁ悲しいです」


悲しいだぁ?
私だって悲しいわよ!!



なんで聖はこんな…こんな可愛らしい女がいいの?


今は強気だけど内心はショックでたまらない
私にはとても手が出せない体や顔


ああ、私は負けてるなって
つくずくおもう



「あっ、話し終わりましたから行きますね?」


それでは
といって私から離れていく


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