魔王と女神のシンフォニア
つ・・疲れた。とにかく疲れた。
案内されるのは良いのだが「私新米なので~ 場所把握はまだできてないんですよ~」とか「あぁ~ 目的地とは反対側歩いてましたね~」など目的地につくまで学内を散々歩かされ、説明を受けるのもあのペースで受け、校門から外に出る時にはもう辺りは暗くなっていた。

説明は要約して大きく二つで、学内で問題をあまり起こすなということと明日は何の属種につくかの分別があるため絶対に遅れるなということだった。

「疲れた、もう寝たい・・。」
重い足を前に進めながら寮に向かう。
学園は基本は全寮制で天界、魔界、そして男女に別れてはいるものの寮事態は親密性を深めるためか一つにつながっている。何故か内乱は起きないらしい。

そんなことを考えていると寮に着いた。さすがに大きい何部屋あるのだろうと言うくらいでかい。

寮の入り口に入るとすぐそこに寮長:受付とネームがかかっているところがあり、
「すみません」
と呼びかけてみると奥から明るそうな女性が出てきた。
「はいはい、んっ?新入り?ずいぶん遅いわね」
印象は見た目通り明るくハキハキした人で
「いえまぁ、いろいろありまして。」
「ひょっとして、コレか?いやぁ 最近のは早いね~」
小指を立ててニコニコしながら言う。
まぁ、ユーモアな人だった。
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