魔王と女神のシンフォニア
驚いたような表情になりまた彼は固まった。その表情を見て少し笑いそうになってしまったがグッとがまんする。

しばらくすると彼が焦りながら口を開いた、

「あの!?★□■○◎!?」
よほど慌てているのか終盤はまったく聞き取れない。

「あっ あの、どうか落ち着いてください。」
私も少し心配になり彼の様子を伺う。

しばらくすると彼は何かを決したように部屋を出ていった。

「あっ あの・・」
あんなに急いで大丈夫だろうか。


ドン!

何かが倒れたような音がしたきっと彼が焦って転けたか何かだろう。

「クス クス」
自然と笑みがこぼれる。


ふとベッドの上に横になる。
世間体での愛想笑いなど数え切れないほどやってきたような気はするが、心から笑うというのは最近あまりなかったのかも知れない。
今日はいっぱい笑えた気がする。


・・・・あの人は悪い人じゃなさそうだな。根拠はないが意識が薄れゆくなかそんなことを思うアリスであった。
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