魔王と女神のシンフォニア
―――――――

「・・・・・はぁ」
少し俯きがちに歩く少年差義理歩は深いため息をついた。


――――属種検査会場

「差義理歩 属種 魔王サタン」

・・・・・へっ?

会場中に凍りついたような冷たい空気が流れる。

まぁ 一番事を理解していないのは歩本人なのだが。

「あっ あの」
歩が口を開くのと同時に会場に悲鳴じみた声があしる。

「うわぁぁぁぁあ!」
「さっ サタン!?サタンってあのサタン!?」
ひどい人では泣き出している人などもいた。


どうやらこの場にいたら事がさらに大きくなりそうだ。
歩はその場を素早く去ることを決めた。
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