魔王と女神のシンフォニア
・・・・・んぁ！？
時計を見ると４時をまわったところだった。
確か新しい部屋割が発表される時間帯は６時位だったはずだ。

・・・何回か気を失ってしまったため夢か現実かごちゃごちゃになってしまっている。

ふと頬をつねってみる。
・・・痛い。どうやら夢ではないようだ。


ｺﾝｺﾝｯ


「はい。どうぞ。」


「あぁ　お気づきなったんですね。良かった。」
アリスが心配そうに部屋に入ってくる

「あっ　あの何か覚えていますか？」
アリスが意味深にそんなことを聞いてくる。


ここで嘘をついても彼女に失礼なだけだと思った歩は正直に言った。

「すみません。ノックもせずに入ってしまって。誰かいるとは思ってなくて」
「いっ　いえ」
アリスは少し顔を赤くして俯いている。

ふともうひとつ思いだしたことを言う、

「後、何故かあなたが僕のほっぺたをつね・・」
「夢です！」

・・・・・。

「でっ　でもあの・・」
「夢です！」

アリスは笑顔でいい放つ。笑顔・・・なのだが、これ以上追及したら何故か駄目な気がする歩の本能がそう警告したため、

「あっ！ゆっ　夢だったみたいです。」

安全な道をとったのだった。

アリスは荷物をまとめに来ていたらしい。
僕も何故かと聞かれたが同じようなものと少し誤魔化すように言った。

そういうと二人は荷物の整理を始めた。

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