魔王と女神のシンフォニア
「はぁ・・・・」
思わずため息がでてしまう。

自分が投げてしまったものは寮の備品だったらしく見事に壊れていた。仕方なく、寮長のところに今向かっているところだ。

寮長、藍香はネームプレートのある受付のところに普段通り座っていた。


「あの・・備品を壊してしまったのですが・・。」
「ん？あぁ！？」
真っ二つに割れた備品をみて藍香は驚いた顔をした。

「まったく、優等生かと思いきやとんだじゃじゃ馬娘だったとは、ﾌﾟｰｸｽｸｽ」
笑いながらそんなことを言う。少しﾋﾟｷｯときたが壊したのは事実だ何も言い返せない。


藍香は奥から紛失届けと書かれたプリントを持ってきてほいっと手渡してくる。


書きながらあることを思い付く、
「もしかして、私が先に部屋にいるの差義理さんにいいませんでしたね？」
「あちゃー　バレた？」
面白そうに藍香は言う。

「いやぁ　私の敏感センサーが何か面白くなるという電波をキャッチしたのだよ。まぁ　その調子なら図星か。ﾌﾟｰｸｽｸｽ」

アリスはすぐに顔が赤くなってしまった。

「あれ～？怒った？」
藍香はそんな様子を見てちゃかしてくる。


「いえ、そんなことは。すみません　これお願いします。」
その手には乗るまいとアリスもプリントをすぐに記入し藍香に渡し、その場を後にする。

後ろから
「やれやれ」
という言葉が聞こえた。
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