魔王と女神のシンフォニア
新しい生活の始まりは新たな出会いの予感！？
「あは・・あはははは」
差義理歩は乾いた笑い声をあげる。

「どうしたんですか？」
本当ならばいるはずのないアリスの声が反対側のベッドから聞こえる。


実は新しい部屋割り決めの時――――


「あれ？寮長また部屋割り間違えてませんか？」

新しい部屋割りは寮長、相良藍香からペアの人物を知らされ新しい鍵を受けとる。

「いや、間違ってないはずなんだが・・・それと私のことは藍香様と呼べ。」

「・・・藍香さん。」
さすがに様は嫌だったのでさん付けにする。
すると藍香はまぁそれでもいいやみたいな表情をして僕に一枚のプリントを渡してくる。

「はいこれ、学園長から」

記載内容はこうだ。

属種・魔王サタン差義理　歩は、属種・第一女神アリス・レーベルとの同室を命ずる。なお、この特別事項はすでに決定事項である。と。

「なっ　なんですか！？これは！？」
「さぁ？上の人が何考えてるかわかんないけど、魔王には女神で対抗、そんな感じじゃない？」
あまり興味なさそうに藍香は話す。

「まぁ　チャンスだと思って妥協しちゃって。」

―――――――そして、今に至る。


まぁ、こうなってしまった以上上手くやっていくしかない。

「あはは、なんか同棲してるみたいですね？アリスさん。」
「えっ！・・・」
アリスは顔を赤くして俯く。

新しい？部屋割りになってからいきなり失敗をかましあまりアリスと話すことなく１日が過ぎていった。
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