魔王と女神のシンフォニア

「歩さん。朝ですよ。起きてください。」
体を左右にﾕｻﾕｻ揺さぶられる。

「うーん　あとちょっと」
体を心地よい暖かさが支配してベッドから抜け出すことを許さない。

「zzzzz」
「もう頭きた！どいてアリス！」
「あっ！ルビィ！」

聞き覚えのない声がするが今はベッドの誘惑の方上だ。

「さっさと起きなさいよ！このっ　寝坊助魔王！」

ﾄﾞｽｯ！


―――――――食堂

「ははは・・・。」
アリスは困ったような笑顔を浮かべていた。原因は横に座っている少女のせいだ。

僕はかかとおとしされたお腹を擦りながらその少女に話しかける。

「あの、あなた誰ですか？」
「魔王に名乗る名など持ってないわ！」
ﾌﾝｯといい、目の前の朝食にてをつける少女。

「ちょっとルビィ！あっ！すみません歩さん。この子人見知りが激しくて・・・」
「それはアリスの方でしょ！？」
まぁ、印象は気の強そうな女の子といった感じか。燃えるような赤い色の髪でツインテールが特徴だ。

アリスの話を聞くと、
彼女はルビィ・ドレイクという名前で従姉妹らしく、属種は第二女神らしい。

「私に話しかけてもらえることを光栄に思いなさい！」
「すみません。こういう子なんです。」
まるで、アリスが姉でルビィが妹のような感じがする。

思わず少し笑ってしまう。
「何よ？」
「いやぁ　なんか本当に姉妹みたいだなぁと思って。」
「うるさいわね！」

ﾊﾞﾝ！

顔面に空になった器を投げつけられる。
暴力女神ルビィ・ドレイク。笑