魔王と女神のシンフォニア
「はぁ・・・・・」
僕は半分呆れ顔でポツリとあるベッドに横になる。

ルビィを助けたことで学園の地下施設の監禁部屋に1週間の停学と自由の拘束をシフォンから言い渡されたのだ。監禁部屋はまるで刑務所のようで鉄格子で外界を阻まれており、まるで自分が罪をおかした者のような錯覚を受ける場所だった。

――――――
ルビィを助けた後にシフォンが素早く近づいてきて、
「あれほど言ったのに~。あなたは余程の物好きかバカなんですかね~。」
怒りそうにないシフォンの額に怒りマークが着いていた。どうやら余程怒っているらしい。

ふとルビィをみるとアリスも近くにいて、安心したのかアリスの胸に顔を埋めていた。アリスも少し涙ぐみながらとても安心した顔をしている。

そんな様子を少し微笑みながら見ていると、
「こんな時でも他人の心配をするのは結構なことですが、約束通り罰則は受けてもらいますよ~。」
「え゛っ!?」
―――――――

・・・・そして、今に至る。

左肘の手当てをしてもらえたのは幸いだった。骨折していたらしいが法術をかけておいたから2日くらい寝てたらくっつくわ。by保健室員。らしい。

最近の法術は骨折も二日で治るらしい・・・すごい進歩だ。まぁ 僕の場合は進歩前を知らないので何も言えないのだが。

そんなことを考えていると2つの人影が近づいてきた。
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