魔王と女神のシンフォニア
朝食をとりながらここは広いなぁと思う。普通に教室の3つ分の長さはあるんじゃないだろうか?

シフォンはこれ以上罰則者と付き合う義理もないので~とどこかに行ってしまった。
・・・・相変わらずの毒舌っぷりだ。ヘクトルが言っていたが゛シフォン様に罵られる会゛というファンクラブもあるらしい。世の中には様々な人がいるものである。

そんなことを思っていると食堂(ご飯を食べるスペースなので歩が命名)の入り口に人影がみえた。

シフォン先生だろうか?何か忘れ物でもしたのか。と思っていたが違った。

モデルのようにスレンダーな体型、腰まで届く長い髪。一言で言うと美人なのだが、独房服と気弱そうな顔の右目に眼帯がその美貌にストッパーをかけていた。

思わず、少し見とれていたのだが相手も気付いたのか目が合った。

「どっ どうも」
慌てて軽く会釈する僕。

「・・・・・・。」
彼女は何も言わず視線を外し、僕と離れたところで静かに朝食を食べ始めた。
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