魔王と女神のシンフォニア
「もうルビィそんな話して歩さん怖がらせたら駄目よ」
そんなことを言っているが少し目には涙が浮かんでいた。

「もぉ　アリスはこういう話には弱いんだから。先輩もそのあと気絶したとか言ってたし、わざわざ何日か確認しに行ったけど現れなかったって言ってたから、なんかの間違いでしょ。ねぇ　歩？」

飛んでいた意識が戻る。
「そっ　そうだよ！見まちがいさ！」
少し焦りながら答える。

ルビィは不思議そうに首をかしげながら、

「まぁ　罰則者がでたら生徒の間で噂になるし。まぁ、間違えても今ではあんただけよ」
面白そうに言ってくる。

「そっ　そう。」
・・・・・・。

「大丈夫ですか？歩さん？」
そんな様子を見てか心配そうにアリスが話しかけてくる。

「あぁ、うん！あっ！二人とも今日は疲れてるでしょ。速く休んだ方がいいよ。」

二人は顔を見合わし、
「でっ　では」
「うっ　うん」
といい僕を心配そうに見ながら二人は場を後にする。

しかし、僕はそれどころではなかった。何しろ見てしまったのだ。眼帯をした独房服の少女を・・・・。
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