魔王と女神のシンフォニア
停学二日目

彼女は朝、昼、夕どの時間帯にも現れなかった。

「ゆっ 幽霊だったのか。」

学園が終わった後にアリスたちが来てくれるのは心の大きな救いになっていた。

しかし、
「えっ!?」
僕は聞き返す。
「だから、私もアリスも二、三日はこれないって言ってんの。」

「なっ なんで?」
思わず、聞き直してしまう。

「まぁ 乙女には色々あんねよ」
「・・・乙女?」
ルビィの眉がピクッと反応する。

「とにかく!まぁ 来れないから!じゃあ!」
ルビィはズカズカと部屋を後にする。

アリスは一瞬戸惑うような様子を見せるがペコリと頭を下げてルビィの後に続く。

・・・・とうとう最悪な状況に陥ってしまった。
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