魔王と女神のシンフォニア
停学四日目

今日は寝すぎてしまったらしくいつもより遅くに朝食をとることになったのだ。

「先生も起こしてくれればいいのに。」
鍵は開いていたのでシフォンも一度は来たのだろう。

食堂につくと彼女がいた。入り口からは背中を向けた場所にいるので自分は死角にいるのだろう。全く気付く様子はなかった。

思いきってすぐ後ろまで近づいてみる。

余程お腹が空いているのか。食べるのに夢中で後ろの僕に全く気がつかない。

ルビィの話を思い出す。
少し怖いがこんなにはっきり見えるのに幽霊かどうか意を決して調べることにした。

「うわぁぁぁぁぁ」
僕は後ろから彼女の体に抱きつく。
「！！！！！」
彼女は驚いたらしく腕をブンブン振り回す。

ｺﾞｽｯ。

振り回した肘がちょうど僕の顔面にヒットして意識がシャットアウトするのに時間はかからなかった。
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