魔王と女神のシンフォニア
叔父から聞いた話ですが、フェリスの家系は代々サタンに使える。上級悪魔の家系だったらしい。
しかし、15年前にサタンが殺されると言う事件が起きた。まだ生まれたばかりのフェリスがいながら家族はサタンがいなくなっても逃げずにサタンの守っていた領地を守るために戦ったらしいのです。しかし運悪く、魔王ベヒモスに出くわして

「サタンの息子も死に、サタンの血も絶えた。」と告げました。

父も母もそのサタンの息子が生きているのではないかという希望を持って戦っていたらしくてそれを聞いて戦意を喪失したらしいのです。

ですが、ベヒモスは父と母をほおっては起きませんでした。

ベヒモスは幻術を特に強く受け継ぐ魔王です。父と母はベヒモスの幻術で・・・互いに殺しあいなくなったそうです。
その時にベヒモスに私も呪いをかけられました。

その呪いは、私に幻術により理性をなくさせる。つまり、殺戮のための道具になると言う呪いでした。

今ではこの眼帯で抑えられていますが、外すとバーサーク化(フェリスが命名)が発症します。

様々な呪術に長けた人に呪いを見て頂きましたが結局、その時も理性を失ってしまって関係ない人も傷つけてしまいました。

その頃から私はこの監禁部屋の奥にある特別独房に自分を封印してくれるように学園側に頼みに行きました。

叔父も学園側と何か関係があったらしく面倒をみてくれることになりました。

ただし、条件もあります。たったひとつですが、生徒に傷を着けないことです。それは、すなわち誰とも関わるなということも意味しています。
< 83 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop