魔王と女神のシンフォニア
停学五日目

結局昨日フェリスと話し合い今日の昼食が終わった後に眼帯を外し試してみようと言うことになった。

朝食を食べていると後からフェリスが入ってきて向かい側に座ってくる。

ふと、疑問に思っていたことを口にする。

「そう言えば、僕と初めて会った初日はいたのに二日間くらいなんで姿を表さなかったの？」
停学二日目と三日目はフェリスの姿が無かったのだ。

「それは、私には生徒と干渉しないという条件があったので部屋にこもっていたのよ。さすがにお腹が減ってきつかったわ。」
と言っていた。
あぁ　だからすぐ後ろまできても気付かなかったのかと疑問がはっきりした。


朝食、昼食が終わり監禁部屋に行く。
部屋の奥の方に行きフェリスが手をかざすと新しい扉が出てきた。
そのなかにはベッドなどの必要なものがあるだけで殺風景だった。

「歩・・・危ないと思ったらすぐ逃げてね。」
そういい眼帯を外し、僕に眼帯を渡す。

フェリスの右目は血のように紅くそれが左の翡翠のような緑の目も侵食するように左目も紅くなる。

ぼくも体に力を集中して向かえうつものに備える。


うあぁぁぁぁあああ！

フェリスは獣のような咆哮をあげ歩を睨む。
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