魔王と女神のシンフォニア
「ちょっとシフォン先生が出てったけどなんか会ったの?」
ルビィが心配そうに部屋に入ってくる。

「特別な部屋のようですし、その女性は?」
続いてアリスも入ってくる。

僕は、二人に事情を話す。勿論、僕の追加罰則については伏せたが。

「なるほど呪いを解きたいと。」
ルビィは頷いている。

「私たちも協力しますよ」
快く協力してくれるアリス。
「まっ まぁしょうがないわね。」
しぶしぶ協力してくれるルビィ。

しかし、
「私は、女神の力など借りません。」
フェリスが意外にもここで反抗的になる。

「女神に力を借りるくらいなら死んだほうがましです。」
「なにを~」
ルビィとフェリスが睨見合う。
アリスはどうしていいか解らず、おどおどしている。

「フェリス、今はそんなこと言ってる場合じゃないんだ。わかるね?」
「歩がそういうなら・・・」
よかった。しかし、本当にどうしようか。
考えこんでいるとルビィが口を開く。

「呪術に詳しい人に聞いて見るのは?」
「それはもうやってます。」
冷ややかにフェリスは答える。

ふとアリスがこんなことを言い出した。
「呪いだけを消したいなら存在を分離させるしかないのでしょうか?」
「存在を分離?」
「ええ、例えばフェリスさんの深層心理に入り込んで呪いの存在をフェリスさんの中に要られないようにするんです。」

深層心理に直接呼び掛ける・・・。
「それだ!」
僕は相槌をつく。
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