誘惑のクラン(血族)
その時、玄関の扉が開き、璃子に緊張が走る。


「お入りなさい」


璃子たちが来るのが分かっていたような口ぶりの男性を見てポカンと口が開く。


身長が高く、璃子が今まで見たことがないほど整った顔だった。


サラサラとした肩までの黒髪だが、瞳はグレーのようで日本人離れした容姿。


「おじゃましま~す」


美菜は何の疑問も持たずに開かれた扉の中へ入っていく。


広いホールをキョロキョロと興味津々に見ている美菜。


< 13 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop