誘惑のクラン(血族)
「音羽、彼女をビリヤード台へ。碧羽、香織を地下室へ」
優真が次々と指示を出す。
「お兄様! 私を閉じ込めると言うのですか!?」
碧羽の羽交い絞めで、身動きが出来ない香織は金切り声を上げた。
「今はお前の相手をしている時間がない」
優真は冷たく言うと、香織に冷たい視線を送った。
璃子はふらつきながら立ち上がると、ビリヤード台に近づいた。
美菜は腕をざっくり切ったようで、そこから鮮血がドクドク流れ出て、ビリヤード台の緑を赤く染まり始める。
その血を見た瞬間、再び璃子の心臓がドクンと強く波打ち痛みを覚えた。
胸を抑え、ガクンと意識を失いそうになった璃子を後ろから優真は支えた。
優真が次々と指示を出す。
「お兄様! 私を閉じ込めると言うのですか!?」
碧羽の羽交い絞めで、身動きが出来ない香織は金切り声を上げた。
「今はお前の相手をしている時間がない」
優真は冷たく言うと、香織に冷たい視線を送った。
璃子はふらつきながら立ち上がると、ビリヤード台に近づいた。
美菜は腕をざっくり切ったようで、そこから鮮血がドクドク流れ出て、ビリヤード台の緑を赤く染まり始める。
その血を見た瞬間、再び璃子の心臓がドクンと強く波打ち痛みを覚えた。
胸を抑え、ガクンと意識を失いそうになった璃子を後ろから優真は支えた。