誘惑のクラン(血族)
「ゆ……うま……さ……ん……」


優真の力強い腕の中で、璃子は意識を失った。


優真は璃子をソファに寝かせると、ビリヤード台に横たわる美菜に近づいた。


******


美菜の出血はすぐに止まり、軽い打撲の症状を入れても、数日もすれば起き上がれるケガで済んだ。


碧羽に処置の済んだ美菜を任せ、優真は璃子が眠るソファに近づく。


優真はその場にしゃがみ、璃子を呼ぶ。


「璃子ちゃん、璃子ちゃん」


「ぅ……ううん……」



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