誘惑のクラン(血族)
「優真さん、美菜のケガは!?」


「美菜ちゃんは大丈夫だ。数日経てば元に戻る。今は部屋で休ませているよ」


なぜ、璃子ちゃんは覚えている……?


ああ……そうか、今朝ブドウジュースに私の血を混ぜたものを飲んだせいか。


たった数滴だけで、影響を及ぼすとは思ってもみなかった。


「良かった……」


璃子は胸に手を当ててホッとした。


「璃子ちゃんは……大丈夫かい?」


問いかけるも、璃子は優真と視線を合わせない。



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