誘惑のクラン(血族)
「君は純真無垢な人だ」


「か、からかわないでください!」


見つめられ恥ずかしくなり、優真の膝の上から慌てて降りた。


「とにかく今の話は衝撃的で……考える時間が欲しいんです」


「考えても君はヴァンパイアになるんだよ?」


「……」


「璃子ちゃん?」


「あの……美菜の様子を見てきていいですか?」


「ああ、もちろん。碧羽が付いているはずだ」


璃子は部屋を出て、美菜の元へ向かった。



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